猫の便秘 ~猫は便秘を起こしやすい動物!便秘の原因と予防~


猫は、体の構造上便秘を起こしやすい動物といわれ、犬と比較しても猫の方が便秘を起こしやすい傾向にあります。
また、便秘が長期的になると手術が必要となる場合もあり、猫に大きな負担をかけてしまう事にもなります。

今回は、猫の便秘について紹介していきたいと思います。

猫の便秘の原因


便秘とは、ずっと硬くてポロポロしたウンチをしている、2日以上ウンチが出ていない状態をいい、便秘を引き起こすと何度もトイレに行ったり、トイレ周辺をうろうろするようになります。また、ウンチを出そうとしても出す事ができない状態が続きます。

便秘の理由としては、毛玉を飲み込んでため込んでいる、フードが合っていない、トイレが汚れているなどのストレス、事故によって骨盤の形が変わったことで便が通りにくくなっているなどがあります。

また、シニア期になると消化機能や筋力が衰えてしまう為に便を上手く排出する事ができなくなってしまい、便秘になりやすくなります。
冬場には寒さから運動不足になり、飲水量が減少してしまい、若齢の猫でも便秘になりやすくなります。

便秘の原因として病気が原因の場合もあり、肛門や直腸の狭窄、肛門周辺の傷や肛門嚢炎、直腸内の異物、骨盤や後足の骨折、腫瘍、脱肛、巨大結腸症、低カリウム血症、低カルシウム血症、甲状腺機能低下症、馬尾症候群、腸閉塞などが便秘を引き起こす原因となる病気です。

また、鎮痛剤、硫酸バリウム、スクラルファート、抗コリン剤、抗ヒスタミン剤、制酸剤、利尿剤などの薬剤を投与する事によって便秘を誘発する場合もあるので、これらの薬剤を投与する場合には注意が必要です。

更に、マンクスなどの短いしっぽを特徴としている品種においては、やや高い確率で仙骨や尾骨の先天的奇形が発生したその結果、骨盤周辺の神経系に不具合が生じ、便秘を誘発することがあります。

猫の便秘の症状


便秘をそのまま放置すると糞塊が大腸で溜まり、巨大結腸症を引き起こす事があります。
巨大結腸症は、大腸の1部である結腸の収縮力が弱まり、溜まった糞塊が結腸を押し広げてしまった状態をいいます。症状としては、1日に何度もトイレに行ったり、食欲不振・嘔吐などが認められるようになります。

また、便秘状態が3日以上続き、腹部を触る事を嫌がるようであれば病気の危険性があります。
便秘と共に食欲不振・元気消失・下痢などの別の症状が認められる場合には動物病院で診察を受けるようにしましょう。

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猫の便秘の治療


便秘の治療は症状によって変わっていき、長期間放置すると手術をしなくてはいけなくなることもあります。

他の病気が原因の場合にはまずはその病気の治療が施されます。
また、猫はストレスを感じやすい動物で、ストレスを感じると腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)をコントロールしている自律神経が機能不全に陥ってしまい、便秘を起こしてしまうので、猫のストレスとなるものをできる限り取り除く事も大切です。

マッサージも便秘を改善には効果があるとされています。マッサージには、副交感神経を優位にして猫をリラックスさせるという効果があり、副交感神経は腸管の蠕動運動を促進するので便秘の改善が期待できます。

便秘の治療としては、ワセリン、パラフィン、多糖類、マグネシウム塩類、ビサコディル、センナ、ヒマシ脂などの動物用の下剤を使用して排便を促すことがあります。
また、下痢や嘔吐といった症状が発現している場合には、脱水症状を起こしている事があります。そういった場合には、点滴や皮下注射によって輸液が施されます。

猫の便秘の予防


便秘を予防する為には、繊維質が多めのキャットフードに切り替えたり、飲水量が増加するようにする事も大切です。

また、オリーブオイルやアボカドオイル、バターなどが便秘には効果的とされていますが、過剰に与えると健康によくないので適量を守るようにしましょう。適量はスプーン1杯ほどといわれています。

運動不足も便秘の原因となるので、毎日適度に運動をさせるように心がけましょう。また、毛玉対策にブラッシングをする事も大切です。

猫は綺麗好きな動物で、トイレが汚れているとトイレを我慢してしまうので、トイレは常にきれいにしておくことで、猫がいつでもトイレを我慢せずにトイレできるようにしておくことも便秘対策には大切です。

まとめ

1. 原因は、毛玉を飲み込んでため込んでいる、フードが合っていない、トイレが汚れているなどのストレス、事故によって骨盤の形が変わったことで便が通りにくくなっているなどがあります。

2. 症状は、1日に何度もトイレに行ったり、食欲不振・嘔吐などが認められるようになります。

3. 治療は、症状によって変わってきます。また、ワセリン、パラフィン、多糖類、マグネシウム塩類、ビサコディル、センナ、ヒマシ脂などの動物用の下剤を使用して排便を促したり、下痢や嘔吐といった症状が発現している場合には、脱水症状を起こしている事があります。そういった場合には、点滴や皮下注射によって輸液が施されます。

4. 予防は、繊維質が多めのキャットフードに切り替えたり、飲水量が増加するようにする事も大切です。また、適度に運動する事が大切です。

猫の便秘は、様々な原因で引き起こされますが、繊維質が多めのキャットフードに切り替えたり、飲水量が増加するように工夫をしたり、適度に運動をさせるようにする事で予防ができます。

また、猫は綺麗好きな動物で、自分で毛並みを整えます。その際に被毛を飲み込んでしまい、それが原因で便秘になる事があるので、毎日ブラッシングをして、無駄な毛を取り除く事でも便秘予防になります。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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