猫のワクチン接種 ~ワクチンの種類と注意点。ワクチンによって予防できる感染症~


猫も犬と同じく、ワクチン接種をする必要があります。

また、ワクチン接種はいくつかの種類があり、猫の生活環境によって摂取するワクチンが変わってきます。

ワクチンは副作用が出る危険性は低いですが、副作用が出る危険性はあるので注意が必要となります。

今回は、ワクチンの種類と注意点について紹介していきたいと思います。

ワクチンとは

ワクチンは、無毒性若しくは弱毒性の病原体を体内に入れて、その病原体に対する抗体を作り、実際その病原体が体内に侵入したとしても症状を軽減する事を目的としています。

また、ワクチンには化学処理などによって殺したウイルスや細菌を使用した不活化ワクチンと毒性を弱めた微生物やウイルスを使用した生ワクチンの2つがあります。

その他に遺伝子組み換えワクチンもありますが、日本においてはあまり用いられていません。

猫のワクチンの種類


ワクチンにはいくつか種類があり、猫の生活環境等や飼い主の判断によって最大7種の混合ワクチンを打ち分けます。

ワクチンによって予防できる感染症としては、猫エイズウイルス感染症、猫汎白血球減少症、猫白血病ウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫クラミジア感染症があります。

猫のワクチンプログラム


ワクチンは、仔猫の場合は母猫からもらう受動免疫が切れるタイミングで行います。

受動免疫は、まだ免疫がない仔猫を守る為に母猫から初乳を経由して8~12週齢まで機能する免疫の事です。

この受動免疫があるうちにワクチンを打っても意味がない為に受動免疫が切れるタイミングまで待って初めてのワクチン接種が行われます。

初めてのワクチンは一般的には生後6~8週齢に行い、その後2~4週間間隔で2回目の接種、生後16週齢以降に3回目の接種が行われます。

3回目の接種の半年後に再びワクチンを接種し、その後は1~3年の間隔をあけて接種するプログラムが一般的です。

スポンサーリンク




猫のワクチン接種の注意点


ワクチンは体内に弱いとはいえ病原体を入れる為に体調が悪い時には接種する事ができません。

なので、ワクチン接種を行う前の日には体調に異常がないかを観察します。

もし、体調が悪いようであればワクチン接種は延期します。

また、飼い主や家族は問題ないとして動物病院に連れて行ったら、次は獣医師による問診と診断や検査が行われ、獣医師がワクチンを打っても問題ないと判断して初めてワクチン接種は行われます。

ワクチン接種はできるだけ午前中に行われるのが理想とされています。

それは、ワクチン接種後に体調が悪化したり、副作用が発現してしまった場合に対処できるようにする為です。

午後に接種した場合には体調の悪化や副作用の発現が夜間である危険性もあり、早急な対処ができなくなることを防ぐ為です。

猫のワクチンの副作用


ワクチンの副作用としては、元気がなくなったり、食欲がなくなるといった症状が発現しますが、24時間以内に治まるようであれば問題はありません。

24時間越えても症状が改善されていない場合や注射を打った場所から出血を起こしている場合には動物病院で診察を受けるようにします。

その他の副作用としては、嘔吐や顔周辺の浮腫、全身性の掻痒感といったものがありますが、ワクチンの副作用としての最も危険な副作用としてはアナフィラキシーショックがあります。

アナフィラキシーショックはアレルギー反応の1つで、命の危険性があります。

全米ネコ獣医師協会によると1~5ケース/10,000ワクチン(0.01~0.05%)程度の割合で発生すると推計されています。

ワクチン接種後10~15分後ほどで、呼吸困難、嘔吐、けいれん、血圧低下などの症状が認められます。

アナフィラキシーショックは早急な処置が必要となる為に、ワクチン接種後30分ほどは動物病院内や動物病院周辺で待機しておいた方が無難です。

まとめ

1. ワクチンとは、無毒性若しくは弱毒性の病原体を体内に入れて、その病原体に対する抗体を作り、実際その病原体が体内に侵入したとしても症状を軽減する事を目的としています。

2. ワクチンの種類は、猫エイズウイルス感染症、猫汎白血球減少症、猫白血病ウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫クラミジア感染症を予防する為に接種します。

3. ワクチンプログラムは、生後6~8週齢で始めて接種し、その後4回接種し、その後は1~3年に1回のペースで接種します。

4. ワクチン接種の注意点は、体調が悪い日には接種できない為に前日は体調が悪いかどうかをチェックする必要があります。

5. ワクチンの副作用は、アナフィラキシーショックが特に注意が必要な副作用で、早急な処置をしなければ死亡してしまう場合があります。

猫のワクチン接種は、仔猫の頃から接種する必要があります。

また、病原体は外からもらってくるために室内飼育の場合はワクチン接種をしないでいいと思われがちですが、病原体を人が家の中に持ち込む危険性もある為に室内飼育でもワクチン接種をする必要はあります。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

スポンサーリンク