猫の発情期や妊娠、出産 ~妊娠の兆候や出産のプロセスについて~


猫は犬と同じく多胎動物で、多くの仔猫を産みます。

一度の出産で多くの仔猫を産むので飼い主や家族にかかる世話の負担は大きくなります。

特に外に出る猫の場合は飼い主や家族が気付かないうちに妊娠しているという事が起こり得ます。

なので、飼い主や家族としては妊娠の徴候やどのような出産を行うのかを知っておく必要があります。

今回は猫の妊娠と出産について紹介していきたいと思います。

猫の発情期


猫はオス猫に発情期というのは存在しません。

発情期はメスのみに起こり、そのフェロモンなどを感じ取ったオス猫が発情します。

メスの発情期は周期的に起こり、一般的には春と秋に起こるといわれています。

この時期は落ち着きがなくなり、食欲も落ち、大きな鳴き声を発するようになります。

また、猫は生後6~9か月頃に初めて発情期を迎え、初めて発情期を迎えると妊娠ができるようになります。

猫の妊娠期間と妊娠兆候

猫の妊娠期間は60~68日とされ、一般的には63~65日の間が多いとされています。

妊娠して20日頃には乳首がピンク色に変わり、1週間ほど食欲が落ちる時期があります。

また、10日ほど経過すると乳房や腹部の膨らみが確認できるようになります。

妊娠が45日を超えるごろから食欲が増していき、体重が増加します。それに伴い活動量が低下します。

5日ほどすると体動を感じる事ができるようになり、分娩の2~3日ごろ前から乳汁が出てくるようになるので、乳汁が出ている場合には出産の準備を行います。

また、分娩の24時間前から食欲が急激に低下します。

分娩直前のメス猫の変化


分娩直前になると、メス猫が攻撃的になったり、警戒心がより強くなったりします。

また、乳房や陰部をしきりにグルーミングをしたりといった落ち着きがなくなり、床や巣を掘り返すような行動を見せるようになります。

分娩が近づいてくると、人との交流を求めるような猫もいれば、人を寄り付かせなくなる猫もいます。

更に出産が近づくとメス猫は出産する為に理想的な場所を探したりします。

理想的な場所としては、周囲が囲まれており、暗く乾燥して、柔らかい素材が敷かれているような所です。

また、メス同士が共同生活をしている野良猫の場合、他のメスと巣を共有することもあります。

猫の出産


猫が出産のようする時間は4~42時間とされています。

また、猫は多胎動物で3~5頭の仔猫が生まれる事が多いようですが、猫の乳首は左右で約8つあるので一度に8頭は授乳できるようになっています。

因みに1度の出産で最も多い仔猫を産んだのは18頭という記録が残っています。

猫の出産は、基本的に人が手助けをする必要はありません。

また、「へその緒切り」や「胎子なめ」、「胎盤摂食」などを人間が途中で妨害してしまうと、まるでスイッチを切ったかのように、突然母猫が育児への興味を失ってしまうことがある為に、猫の出産は「自然に任せる」が基本です。

スポンサーリンク




猫の難産

猫は、解剖学的に母猫の骨盤が小さく、胎子が通過できないという状況がまれにあります。

また、子宮の筋肉が正常に収縮しない「子宮無力症」という病気が原因となることもあります。

ただ、犬と比較して猫ではまれとされています。

似たものとして「子宮疲労」もありますが、こちらは子宮筋の収縮は正常でも、出産が長引いたために筋肉が疲労してしまい、十分な収縮力を生み出せなくなった状態のことです。

猫の出産後の行動


出産してから数日は仔猫の側を母猫はずっと一緒にいて、この期間は2時間以上離れる事はないとされています。

その理由は、生まれてすぐの仔猫は体温維持能力が備わっていない為に母猫が2時間以上離れてしまうと低体温に陥ってしまうからとされています。

その後、仔猫たちは積み重なって猫団子を作るようになり、3週間ほどには自力で体温調節ができるようになり、5週間齢になると母猫と仔猫が一緒に過ごす時間はかなり減少します。

まとめ

1. 発情期は、猫は生後6~9か月頃に初めて発情期を迎えます。

2. 妊娠期間と妊娠兆候は、63~65日の妊娠期間で分娩の2~3日ごろ前から乳汁が出てくるようになります。

3. 分娩直前のメス猫の変化は、メス猫が攻撃的になったり、警戒心がより強くなったりします。

4. 出産は、4~42時間かかるとされ、3~5頭の仔猫を産みます。

5. 難産は、解剖学的に母猫の骨盤が小さく、胎子が通過できないという状況がまれにあります。ただ、猫では犬と比較して稀とされます。

6. 出産後の行動は、5週齢までは母猫と仔猫は一緒にいる時間が長く、徐々に一緒にいる時間が短くなります。

猫の妊娠は、初めて発情期を迎える6~9か月頃から可能となるので、飼い主や家族は妊娠に注意が必要となります。

特に外に行く猫の場合は飼い主や家族の目が届かない為にいつ妊娠するかわからない場合もあります。

特に猫は多胎動物で3~5頭の仔猫を産むためにその世話をしなくてはいけなくなり、非常に大変となります。

妊娠を望まないのであれば早急な避妊・去勢手術を受けさせるようにしましょう。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

スポンサーリンク