猫の生殖器の病気についてわからない人へ!子宮内膜炎と子宮蓄膿症


メス猫の生殖器の病気としては子宮内膜炎と子宮蓄膿症があります。

子宮内膜炎は子宮の内膜が化膿性炎症を起こすもので、不妊症の一般的な原因となるので、ブリーディングを考えている飼い主にとっては注意しなければいけない病気の1つです。

今回は子宮内膜炎と子宮蓄膿症について紹介していきたいと思います。

猫の子宮内膜炎の原因


子宮は発情期ではない時期には内外の子宮口をくっつけて子宮頚管を閉じています。

そして、発情期を迎えると受精をしやすくする為に子宮頚管を部分的に開いて精子が通りやすくしています。

また、子宮内膜炎は子宮が黄体ホルモン(プロゲステロン)の刺激に対して、過度に応答して起こる子宮内膜の肥厚(嚢胞性子宮内膜肥厚)の後遺症として発症します。

難産・流産・障害を伴う交尾・胎児遺残・膣炎などを原因として、急性化膿性子宮内膜炎を起こす事があります。

これは慢性化膿性子宮内膜炎に移行しますが、子宮蓄膿症に移行するかどうかは不明です。

猫では8歳例を超えた頃から発症頻度が高くなるといわれていますが、若齢の猫でも発症する事があります。

発症は、10週間以内に発情があった猫や病歴のない猫に発症しやすいといわれています。また、避妊手術をしていない猫や発情前後の猫も発症しやすいといわれています。

猫の子宮内膜炎の症状

子宮内膜炎の症状としては、不妊、おりものの増加といわれていますが、実際には気づかない飼い主や家族が多いようです。

ただ、子宮内膜炎を発症すると腹痛を引き起こすので、猫が下腹部周辺を触られる事を嫌がるようになるために注意深く観察していると異変に気付く事ができます。

また、発熱も起こるので触るといつもより体温が高いように感じる事があります。

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猫の子宮内膜炎の治療と予防


子宮内膜炎の治療としては、全身症状の程度を見て電解質などの補正をし、抗生物質の静脈内投与を施し、同時に卵巣・子宮の全摘出手術を施します。

また、予防としては避妊手術をする事で予防する事ができます。

更に早期発見・早期治療を行うことが重要となります。

猫は生理などで目に見える出血などは本来はないので、出血をしている場合には動物病院で診察を受けるようにしましょう。

猫の子宮蓄膿症の原因


子宮蓄膿症は、子宮内腔に膿汁が溜まった化膿性の病気で、膿汁が排泄されずに滞留するものと子宮頚管が開いていて陰部から黄~赤褐色の膿汁が排泄されるタイプがあります。

子宮蓄膿症は細菌感染で起こります。特に発情後期や妊娠中のメス猫は黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、受精卵が着床しやすいようにメス猫の免疫力が若干低下してしまう為に細菌感染を起こしやすくなります。

また、この時期は精子が通りやすくする為に子宮内膜が厚くなったり、子宮頸管が普段よりやや開いた状態となるので、細菌感染が起こりやすくなります。

感染が起こりやすい細菌としては、大腸菌、ブドウ球菌、レンサ球菌、サルモネラ菌などで、膿性の分泌物を生じます。

また、この分泌物は悪臭を伴う場合もあります。

猫の子宮蓄膿症の症状

子宮蓄膿症は開放性と閉鎖性に分類されますが、その違いは子宮頚管が開いているか閉じているかの違いです。

開放性子宮蓄膿症は、血液または粘液若しくは膿性の分泌物が認められるのみで、ほとんど症状に気づかない場合が多いようです。
一般的な症状としては、元気消失、食欲不振、多飲・多尿、嘔吐、下痢が認められます。

閉塞性子宮蓄膿症は、子宮頚管が閉じているために分泌物は認められません。

症状としては開放性子宮蓄膿症の症状に加えて腹部の膨大、脱水、尿毒症を起こし、発熱を伴います。

進行すると多臓器不全からショックを起こし、低体温になり、死に至る病気です。

猫の子宮蓄膿症の治療と予防


子宮蓄膿症で急性腎不全やショック状態にある場合には、状態を安定させるために点滴や抗生剤の投与が施されます。

また、子宮蓄膿症の第一選択としての治療は、卵巣と膿のたまった子宮を摘出する手術ですが、何らかの事情で外科手術が困難なときには内科的治療が選択されます。

ただ、内科的治療の場合には再発する可能性があるために基本的には避妊手術と同様に卵巣と子宮を摘出する外科的治療が一般的です。

予防としては子宮内膜炎と同じく避妊手術を施す事で予防する事ができます。

また、膿汁の分泌物や症状が認められた場合にはすぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

まとめ

1. 子宮内膜炎の原因は、プロゲステロンの刺激に対して、過度に応答して起こる子宮内膜の肥厚(嚢胞性子宮内膜肥厚)の後遺症として発症します。

2. 子宮内膜炎の症状は、不妊、おりものの増加だけでなく、腹痛や発熱が起こります。

3. 子宮内膜炎の治療と予防は、内科的治療と卵巣・子宮摘出寿出が施されます。

4. 子宮蓄膿症の原因は、大腸菌、ブドウ球菌、レンサ球菌、サルモネラ菌などの細菌感染で発症します。

5. 子宮蓄膿症の症状は、元気消失、食欲不振、多飲・多尿、嘔吐、下痢などが起こす場合と腹部の膨大、脱水、尿毒症を起こし、発熱を伴う場合があります。

6. 子宮蓄膿症の治療と予防は、内科的治療の場合には再発する可能性があるために基本的には避妊手術と同様に卵巣と子宮を摘出する外科的治療が一般的です。

(コラム:ペット専門家 クロさん)