猫の神経系の病気についてわからない人へ!髄膜炎の原因と症状

猫 髄膜炎 にゃんにゃんネット
猫の神経系の病気としては、髄膜炎があります。

髄膜炎は、脳と脊髄を包む髄膜の炎症で無菌性髄膜炎と細菌性髄膜炎に分類される病気です。

無菌性髄膜炎としては、ウイルス、真菌、原虫などの感染による感染性ものと白血病細胞の髄膜浸潤やアレルギーによる非感染性のものがあります。

また、細菌性髄膜炎は、化膿性細菌感染により引き起こされます。

今回は、髄膜炎の原因や症状について紹介していきたいと思います。

猫の脳脊髄と髄膜

中枢神経系を構成しているのは、大脳・中脳・小脳・延髄・脊髄などがあります。

中枢神経系は、末梢神経系によって収集・伝達された生体内外の情報を分析・整理・判断し、それに応じた指令を出しています。

また、中枢神経系の指令は末梢神経系によって生体内の各地に伝達されています。

脳は、外側から硬膜、クモ膜、軟膜の3層の膜に覆われています。また、クモ膜下腔は脳脊髄液で満たされています。

猫の髄膜炎の原因

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髄膜炎は、クモ膜及び軟膜の炎症で無菌性と細菌性に分類されていて、原因はそれぞれ変わってきます。

猫の無菌性髄膜炎の原因

無菌性髄膜炎の原因として最も頻度が高いのは猫伝染性腹膜炎ウイルスの感染です。

それ以外には猫伝染性腹膜炎ウイルスなどのウイルス、クリプトコックスなどの真菌、トキソプラズマなどの原虫等の感染による感染性ものと白血病細胞の髄膜浸潤やアレルギーによる非感染性に分類されます。

猫伝染性腹膜炎ウイルスは、血管周囲に病変を引き起こす為に中枢神経系を侵した場合には脳周囲の髄膜炎と同時に血管が豊富で脳脊髄液を産生、分泌する脳室内の脈絡叢周囲にも炎症を生じる脈絡上衣炎が引き起こされます。

猫の細菌性髄膜炎の原因

細菌性髄膜炎は、身体の他の感染層から細菌が血流に乗って中枢神経系に感染したり、内耳炎などの中枢神経系に接した組織の炎症が広がって引き起こされます。

また、交通事故による頭蓋骨骨折の場合には直接髄膜に細菌が侵入して細菌感染を起こす場合もあります。

特に室外飼育や散歩などで外に出る猫に関しては他の猫との喧嘩によって細菌性髄膜炎を発症する事が多い傾向にあります。

また、免疫力が低下していると、本来であれば発症する事がない病原菌でも髄膜炎を発症してしまう事があります。

猫の場合に危険視されているのは猫エイズウイルス感染症と猫白血病ウイルス感染症の2つの感染症です。

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猫の髄膜炎の症状

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髄膜炎の主な症状としては、発熱・食欲不振・活動性の低下・行動異常などがあり、進行すると歩行不能・全身の筋硬直・意識障害・全身性痙攣発作などが認められるようになります。

また、猫伝染性腹膜炎ウイルスによる無菌性髄膜炎の場合には、脈絡上衣炎による炎症産物が脳脊髄炎の流路を塞いで後天性閉鎖性水頭症を起こす事があり、この場合は運動障害・視力障害などの水頭症に関連した症状が発現します。

猫の髄膜炎の治療法

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髄膜炎の治療法は確立されたものはありませんが、一般的には髄膜炎を引き起こしている病気の治療が施されます。

ただ、猫伝染性腹膜炎ウイルスや猫エイズウイルス感染症に関しては根治できる治療法がありません。

また。髄膜炎の症状が悪化しないように対症療法が施されます。

具体的には、輸液や利尿薬の投与によって脳のむくみを軽減したり、発作を防ぐ為に抗痙攣薬が投与する治療が施されます。

また、免疫抑制剤や抗炎症薬の投与、放射線治療などの治療が施される場合もあります。

髄膜炎を罹患すると、発作やふらつきが発現するので、交通事故や落下事故を防ぐために交通事故や落下事故に遭う可能性がある場所には近づかせないようにしましょう。

猫の髄膜炎の予防

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髄膜炎の予防は猫伝染性腹膜炎ウイルスなどの感染症の場合はワクチン接種を行う事で予防する事ができます。

また、免疫力の低下が髄膜炎を引き起こす場合もあるので、免疫力が落ちないように健康管理や衛生管理をしっかりと行う事が大切です。

まとめ

1. 脳脊髄と髄膜は、末梢神経系によって収集・伝達された生体内外の情報を分析・整理・判断し、それに応じた指令を出す中枢神経系を構成しています。

2. 髄膜炎の原因は、猫伝染性腹膜炎ウイルスなどのウイルス、クリプトコックスなどの真菌、トキソプラズマなどの原虫、細菌等の様々な原因で起こります。また、原因によって無菌性と細菌性の2つに大別されます。

3. 髄膜炎の症状は、発熱・食欲不振・活動性の低下・行動異常などが認められます。

4. 髄膜炎の治療法は、確立された治療法はありませんが、原因となっている病気の治療やこれ以上悪化しない様に対症療法が施されます。

5. 髄膜炎の予防は、ワクチン接種や免疫力が落ちないように健康管理や衛生管理をしっかりと行います。

猫の神経系の病気である髄膜炎は、命に関わる病気ですが、治療法が確立されていないので早期発見・早期治療が重要となります。

愛猫が日頃と違う様子を確認した場合にはすぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

また、ワクチン接種や健康管理をしっかりと行う事が重要です。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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