猫の口腔や歯の病気がわからない人へ!歯の病気と歯の手入れ

猫の口腔 歯の病気 にゃんにゃんネット
猫は犬同様に虫歯になる事は稀ですが、歯の病気にかかる事があります。

また、猫で最も多い歯の病気は歯周病といわれています。

さらに、歯頚部吸収病巣と呼ばれる病気にもなりやすいといわれています。

歯の病気を予防するためには人同様に歯磨きが重要となります。

今回は歯の病気と歯の手入れについて紹介していきたいと思います。

猫の歯周病とは

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歯周病は、歯を支えている歯肉、歯根膜、歯槽骨、エナメル質の歯周組織に起こる病気で「治療により回復する事が可能な歯肉炎」と「元の正常な歯周組織に戻すことができない状態を歯周炎」とがあります。

また、歯周病は2歳齢以下の若齢期の猫で起こりやすいといわれています。

ただ、2歳齢以上の猫でも歯石が付着する率が増加に伴って歯周病の発生率が増加したり、歯石の付着程度の悪化に伴って歯周病も悪化するという歯石と歯周病との密接な関係が認められたりします。

歯石は、歯の表面に付着する歯垢を放置した結果、唾液中のカルシウム分などが沈着し、固い歯石となります。

また、歯石まで進行すると歯みがきでは取る事ができなくなり、動物病院で専用の器具を使わないと取り除く事ができなくなります。

一般的にはドライフードよりもセミモイストやウェットタイプのフードを主食する方が歯石の付着率が高く、付着程度も重度のものが多い傾向が認められます。

猫の歯周病の原因

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歯周病の原因は、歯垢や歯肉溝の中の細菌とされています。

細菌が直接作用したり、細菌の出す毒素などで歯肉に炎症が起こり、それに口腔内の衛生状態や宿主の抵抗力、免疫力などが複雑に絡み合って進行します。

猫の歯周病の症状

歯周病の初期には歯肉の発赤や腫脹などが認められ、これを歯肉炎と呼ばれ、放置すると炎症が次第に深い所に進行し、歯槽骨を侵し歯周ポケットを形成します。

また、歯周ポケットには膿が溜まって強い口臭がするようになります。

炎症の為に僅かな刺激で出血も認められるようになり、最後には歯が脱落してしまいます。

猫の歯周病の治療と予防

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歯石が付着している場合には全身麻酔をかけて除去し、再び歯石や歯垢が付着しにくいように歯の表面を綺麗に研磨する必要があります。

また、酷く侵された歯は保存の為に処置を行ったり、抜去したりします。

歯周病を予防するためには、歯石が付着しにくい食餌を与えたり、ブラッシングを行ったりして口内を清潔に保つようにします。

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猫の歯頚部吸収病巣(しけいぶきゅうしゅうびょうそう)

乳歯が永久歯に生え変わるとき、破歯細胞という細胞が乳歯に働きかけて溶かしますが、この細胞がなぜか永久歯まで溶かしてしまった状態が歯根吸収であり、破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)若しくは歯頚部吸収病巣とも呼ばれます。

猫によく認められる病気で、ほとんどの病巣は歯頚部から始まり、進行すると歯冠や歯根、歯髄が侵され、悪化すると歯冠が脱落してしまいます。

最も起こりやすいのは上下の顎とも犬歯より後ろにある前臼歯や後臼歯とされていて、かなりの疼痛を伴う事が多く、患歯を指で叩いたりすると極端に嫌がったり、硬いものが食べられなくなります。

その他の症状としては、流涎、口臭の悪化、歯肉の腫脹と発赤、歯の根元がピンク色に変色、羽の縮小が認められます。

治療法としては、現在の所、初期の病変ではフッ素を塗布したり、欠損部を修復したりするが、再発する場合も多く認められます。

また、病変が進行し、欠損部が深く大きくなった場合や疼痛が酷い場合には歯牙を抜去します。

猫の歯の手入れ

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歯の手入れとしては歯磨きをする事が重要となります。

歯みがきは基本的に毎日行う事が大切となりますが、いきなりは磨きをすると猫が嫌がったりするので仔猫の頃からは磨きを習慣化する事が大切です。

ガーゼや歯ブラシの先に猫の好きな食べ物の汁などをしみこませ、「指や歯ブラシが口の中に入る⇒おいしい!」という条件反射を作るようにします。

猫用の歯ブラシ

また、歯ブラシは人間用では硬すぎる為に猫用を使用するようにします。

人間用の歯磨き粉にはミントが入っていることがあり、マタタビと同じ作用を持ちますのでネコには使用しない方がよいですね。

また、歯磨き粉を食べ物と思い込んで、飼い主がいない間にチューブを破って食べてしまうかもしれないので使用しないほうが無難です。

人間用キシリトール入りの歯磨き粉も低血糖の原因となるので、犬及び猫には厳禁です。

まとめ

1. 歯周病は、歯肉炎や歯周炎の総称で、歯周組織に起こります。

2. 歯周病の原因は、歯垢や歯肉溝の中の細菌です。

3. 歯周病の症状は、歯肉の発赤や腫脹などが初期段階では認められ、最終的には歯周ポケットを形成します。

4. 歯周病の治療と予防は、歯石を取り除いたり、きれいに研磨をします。また、予防は歯みがきを行い、常にきれいにしておくことが大切です。

5. 歯頚部吸収病巣は、歯頚部から始まり、進行すると歯冠や歯根、歯髄が侵され、悪化すると歯冠が脱落してしまいます。

6. 歯の手入れは、仔猫の頃から基本的には毎日行う事が重要です。

猫の口腔や歯の病気としては歯周病が最も多く、飼い主や家族としては注意しなければいけません。

予防としては人と同じくは磨きが重要です。特に歯石になる前の歯垢の状態の時に取り除くことが重要なので、できる限り毎日行う事が大切となります。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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